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748 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/29(金) 05:49:01 ID:2b1VE43v

1


*************


世界中の子供達に夢を届けるサンタクロース。
しかし、彼の双肩にはたくさんの子供の期待がのし掛かかり、時には自分の仕事を辛く思うこともあるのではないだろうか。

―なんてどうでもいいことをつい考えてしまう本日12月25日、
クリスマス。

749 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/29(金) 05:51:35 ID:2b1VE43v
2



アル晴レタ日のこと、魔法以上のユカイな出来事に遭遇した私の現在の心境をお伝えしたい。

『―どうしよう。』

本当にこの一言に尽きた。
一体どうしたらいいのだろう。第一あの夜は全くもって眠れなかった。
目を閉じるとあの光景がまざまざと瞼に映り、睡眠どころの騒ぎではなかったから。

感触、匂い、全てをはっきりと脳裏に描ける程頭が冴え渡り、布団に潜り込んで眠ろうと努力はしたものの、敢え無くそれは水泡に帰した。

その名を思い浮かべるだけで、昨日散々上がったのだからいい加減慣れてもいい頃の私の頭の熱がまたも上昇する。



待て。
―熱?

750 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/29(金) 05:53:52 ID:2b1VE43v
3


「せっちゃんやっぱり風邪引いとったんや?」

濡れタオルを私の額に乗せながらお嬢様が言った。

「…申し訳ありません…」

「謝ることないやろ〜、今日は安静にしとき?」

「…はぃ」

布団を鼻の上までたくし上げる。
どんな顔してお嬢様を見ればいいのか分からなかった。
当のお嬢様はというと昨日のことが嘘のように何も変わらない。

私は考えすぎて熱まで出たのになあ。
阿呆、此所に極まれり。

でも、授業をさぼって私の元に居てくれているその後姿を見るとなんだか妙な気分になる。
熱が、そうさせるのだろうか。
普段なら思ったってすぐに打ち消すのに、今日は…今日は。

751 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/29(金) 05:55:58 ID:2b1VE43v
4


「あい、出来たえ〜
せっちゃんちょっと起きれる?」

邪な思考を切る様にお嬢様の声がした。慌てて返事をする。

「はっ、はい、大丈夫…です」

ベットの近くに畳んであるミニテーブルを引っ張りだして、その上に一人サイズのお粥入り土鍋を置く。

「久しぶりに作ったから美味しいかわからへんけど、何もないよかましや思うで」

「いえ、そんな滅相もない」

「はは、滅相ないかぁ。
はい、あ〜ん」

「えぇっ?!
い、いえ、自分で…っ」

「何ゆーてんのー、お約束やろ〜」

「え?誰との約束ですか?」

「あ、いや言葉通りの意味違うよ。
ほらっ、冷めてまうで〜、あ〜ん」

観念して、私は大人しく言われるまま匙を口に入れる。

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