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| 906 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 23:32:12 ID:/JsAMxu5 | ||||
『人間、過度の我慢はいけません。そう、思いませんか?ふふふ……あははははは』by刹那 そのようなわけで、私が浴場に足を踏み入れてから、現在で約15分ほどの時間が経過しております。 「せっちゃん、どないしたん?のぼせそうなん?」 水音とともに浴場にひびくのは、私を気遣う気持ちにあふれた優しい声。 この声を聞くだに、私は今の幸せを噛み締めたりもするわけですが。 同時に何かの限界の蓋とかそういった類の物を、ガンガンと叩いて下さっても居るわけで。 そう。ぶっちゃけて言いますと、今私が居るすぐ隣。 同じ浴槽の、少し動けば肩が触れ合うようなその位置に…… お 嬢 様 が 。 何故! どうして! まだこんなに早い時刻なのに! 脱衣所にあった時計をみた限り、まだ午前の4時半過ぎくらいのはずなのに!? 「あはは、今日は明日菜の起きるときに一緒に目が覚めちゃってなー? 昨日寝たの早かったからかな。それで、せっかくやし、と思てお風呂入りにきたんよ」 「ちょ、お嬢様、思考を読まないでください!?」 「だって、顔にかいてあるえ? なんでこんな早うにー、とかどうしてー?とか」 ほにゃりと微笑むお嬢様。何時もながらにまぶしい笑顔。 普段なら、それは私に喜びを感じさせてくれる嬉しい物であるのだけれど。 しかし、あんな夢を見てしまった後では…… | ||||
| 907 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 23:32:56 ID:/JsAMxu5 | ||||
>>906 「うぅぅ」 思わず火照った赤い顔。それを隠すために湯の中で体をちぢこめる。 ダメだ。お嬢様の顔がまともに見れない。むしろお嬢様の居る方向をまともに向けない。 気を抜くと、すぐにお嬢様の裸が目にはいって 「せっちゃん?」 お、お嬢様の顔がすぐ近くに!? 直後、脳内にフラッシュバックするあの夢。 「っだあああああ!!」 思わず叫んで浴槽から立ち上がった。 びっくりした顔のお嬢様が私を見上げている。 「ちょっと体を洗ってきます!!」 何とかそれだけ伝えて急いで蛇口の元まで向かう。 急いで桶に冷水を注ぎ、たまった先から被る!被る! 心頭滅却平常心!落ち着け自分!落ち着け自分!! ストップ妄想!ノーモア暴走!! じゅげむじゅげむごこうのすりきれっ! どういうわけか頭に浮かんだ多分日本一長い(前略)長助さんのお名前を、 水を被りつ、お経がわりに一心不乱に唱えつづける。 それを何度か繰り返す頃には随分と落ち着きを取り戻せた気がした。 | ||||
| 908 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 23:33:46 ID:/JsAMxu5 | ||||
>>907 もう大丈夫、これでいつも通りにお嬢様に接する事が出来る。 さて、これで最後にしてお嬢様の所に戻…… 「ひゃあ、つめたっ!」 「お嬢様!?」 その最後の一杯を被ったところで後ろに聞こえたお嬢様の声。 「もー、こんなにつめたいの浴びたら、風邪ひいてしまうえ」 急いで後ろを振り返ると、あまりに近くにお嬢様。 跳ねた水がかかってしまったのか。まったく、接近に気付かないほど動揺していたなんて、不覚! 「す、すいませんお嬢さ「ほらー、こんなに冷えてもうてー」 言い終わる前に、お嬢様は苦笑しながら私の腕を取って抱きしめる。 抱きしめられた右腕が、柔らかい感触に包まれて。 ……あれ?これ、なんて、デジャヴュ? そう、確かに状況は違ったけれどこれと似たようなことが先ほどの夢で!夢の中で! 折角水で冷えた頭がまた加速的に沸騰していくのを感じる。 落ち着け、落ち着け、今一度! 夢ではこの後下手に動いて大変な事になったんだ! 此処はあえて慌てず騒がず…… 「あ、あはは、すいません。それじゃあ、私は湯船に入りなおしてくるので」 よし、さりげない返答だ。後は、お嬢様と離れて湯船に戻るだけ。 | ||||
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